ボクがプレイしたのはスーパーファミコンが全盛の頃であった。
ドラクエⅢは当時クラスがいっしょだった「きくま君」からかりた。
きくま君は当然ドラクエⅢをクリアしていてクリアデータが残っていた。
いずれはボクもこんなデータを・・・と思いながらプレイ開始!
ドラクエⅢはめちゃくちゃおもしろくてのめり込んだ。
寝る間も惜しんでプレイしダーマの神殿でジョブチェンジし一人を賢者に!
さあこれからもっと楽しくなるなというところで悲劇が起こる。
有名な「おきのどくですが、ぼうけんのしょはきえてしまいました」である。
今のゲーム世代からは考えられないかもしれないが、
ファミコンやスーパーファミコンのゲームはよくセーブデータが消えた。
カセットの接触不良やリセットボタンのタイミングなどで、
苦労して育て上げたデータの時間が無にきしてしまうのだ!
そう思うと今のゲームは本当に素晴らしいものだ。
話を戻そう。
セーブデータは3つあった。
ボクのデータが1つ、
きくま君のデータは2つ。
これはボクが消えないようにときくま君のデータをコピーしておいたのだ。
そんな対策もむなしく全部消えてしまった!
ボクのデータはやり直せばいいけれど、
きくま君のデータは・・・
嗚呼、まずい(--;
きくま君にこのとき素直にあやまれば良かったのだが、
怒られて返せと言われてプレイできなくなるのも嫌だったので黙っていた。
幸いきくま君のつけたキャラの名前は覚えていたので、
同じようなデータを作ればバレナイだろう・・・
なんて浅はかな考えでそのまま一からプレイしなおした。
だが悲劇は繰り返される。
きくまデータはいつもロマリアに抜けた辺りで、
「おきのどくですが・・・」が発動するのだ。
なぜかはわからんけどもだ。
これが3回くらい起こってボクももういやになっていた。
しまいには「おきのどくですが・・・」の文字すら出ず、
起動すると「ぼうけんのしょをつくる」の文字が浮かび上がる、
そんなセーブしてもデータが残らない壊れたソフトになってしまった。
嗚呼、、、非常にまずい(--;;;
きくま君には壊した事を打ち明けられず月日は過ぎていった。
しばらくするときくま君は、
「そろそろソフトを返してよ(--#」
と言ってきた。
ボクはもう少しとか忙しくてまだクリアできてないんだ等と、
言いわけを繰り返して結局そのまま返さずに終わってしまった。
当然きくま君との仲はビミョーな関係になっていった。
セーブデータが消えてしまったところで素直に話すべきであった。
そうすればソフトもきくま君との仲も壊すことはなかったろうに・・・。
本当にごめんなさいきくま君。
後悔しても後の祭りである。
そのあとボクはRPGなどのセーブデータが消えるようなソフトをかりることは一切しなくなった。
もう「おきのどくですが・・・」はごめんである(--;
「ドラゴンクエストⅢ」のお話でした(--)/